『多木浩二と建築』刊行記念イベント「建築写真の内と外」

return

『多木浩二と建築』刊行記念イベント第2弾

建築写真の内と外 山田脩二 × 大日方欣一

司会:長島明夫(『建築と日常』編集発行者)
日時:2013年7月26日(金)20:00-22:00
会場:本屋B&B(東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F)……HP
入場料:1500円+1ドリンク500円
予約受付:B&Bホームページより http://bookandbeer.com/blog/event/20130726_bt/

……チラシに使用した2点の写真について「建築写真の内と外」関連資料終了報告

チラシPDF(下掲画像3点プリント用)

───新宿の西口でフォークの集会があった。地上から地下に通じるハート型をした自動車の道は、自動車にかわって群衆に占められた。群衆は大きな渦になった。[…]たしかに、ハート型の道は、計画者によってある機能的な計画から生まれ、定められた機能をもっている。だが、このような機能は決して固定してしまったものではない。それに人間が働きかけるとき、どんな風にでも変えうるものである。都市は、定められたとおりに動いていた状態から脱けでて、ある語りをもちはじめる。この変貌の瞬間、「都市」は、ぼんやりした見えにくさを破って鮮明な姿をあらわすのである。(多木浩二「出来事のかたち──山田脩二の『日本村』について」『アサヒカメラ』1977年8月号)

───山田さんは、建築写真を長年とってきた。かれの建築写真は、建築雑誌によくあるような、幾何学性を強調し、光と影でシャープなかたちをうきあがらせるだけのものとはちがっていた。ふつう、それらの写真は建築家がかたちの上で抱いた幻影をあらわそうとする。だから、建築写真は、この幻影が、現実にあるものだというレトリックをそなえているともいえよう。いわば一種の神話作用である。山田さんの建築写真は、建築という「出来事」のかたちになる。だから、建築家が、こうもあらまほしと思ったようにはでてこない。少し流れだし、ぼやけたところを含むようになる。(多木浩二、同上)



inserted by FC2 system